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移動平均線で為替レートの値動きを予測する

 移動平均線は、過去の一定期間の値動きを平均化して、その値を結んだ線のことをいいます。

また移動平均線は、多くの投資家が利用している分析法だと言われています。

移動平均線を使って分析することによって、不規則な値動きを平準化して、現在の為替レートの水準と平均線との乖離や、異なった平均期間の移動平均線を比較することによって、為替レートの値動きを予測しやすくなります。

移動平均線は、一般的には終値を単純に平均するものが使われていますが、他にも、高値と安値の中間を取る方法や、指数移動平均や、荷重移動平均などの方法があります。

移動平均線は、為替レートの動きにやや遅れて反応する特徴があります。例えば、為替レートが上昇した後、少し遅れて移動平均線も上昇し始めます。

逆に、為替レートが下降すると、少し遅れて移動平均線も下降し始めます。移動平均線が遅れるのは、だいたい平均する期間の半分程度です。例えば、6日移動平均線であったら、為替の値動きから3日ほど遅れた動きをします。

移動平均線は、トレンドの方向性を掴むために使われます。トレンドラインの場合では、作る人がどこにポイントを置いて線を引くかによって異なってきますが、移動平均線の場合では、全て計算によって導き出されるので、感覚的なものを取り除いて、機械的にトレンドの方向性を確認することができるようになります。


 移動平均線を作る上で重要な事は、どのくらいの期間を平均化するのかということです。

5日や10日などの短期間の移動平均線では短期間のトレンドを確認することが可能になりますし、20日から40日位の中期間の移動平均線では中期間のトレンドを確認することが可能になります。そして、50日以上の長期間の移動平均線では長期間のトレンドを確認することができるようになります。

移動平均線でよく用いられる期間は、短期間で10日、中期間で25日、長期間で100日くらいのものが使われています。

ただし、移動平均線にはどの期間を使うのが正しいと言うものはなく、短期的なトレードをするのか、あるいは長期的なトレードをするのかと言った自身のトレードスタイルに応じて、移動平均線を作成して利用するのが良いとされています。

一般的には、短期、中期、長期の移動平均線をそれぞれ1本ずつ用いて、為替市場のトレンドを判断します。

そして、移動平均線によってトレンドの方向性を確認するだけでなく、トレンドの転換を確認するためにも利用することができます。

例えば、終値で移動平均線を上回ったら買い、下回ったら売るという感じで利用したり、2つの移動平均線を使って短期の移動平均線が上記の移動平均線を上回ったら買い、下回ったら売るという方法もあります。

しかし、このような方法で短期の移動平均線を用いるとダマシと言われるサインが出ることが多くなり、移動平均線が売買サインとして機能しなくなることが多くなります。そして、移動平均線の期間が長すぎても反応が遅くなりすぎて売買タイミングを逃してしまうこともあります。

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