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FXのファンダメンタル分析とテクニカル分析の使い方

 

 FXトレードで利益を出すためにトレードに関する知識を十分に理解したら、次に、実際に取引を行っていく上で、為替市場の動きを予測していくという分析能力が必要になってきます。

為替市場の動きを予測するには、主に2つの分析方法があります。まず1つ目は、外国為替市場に影響を与える世界経済の状況などを分析して、今後の動きを予測するファンダメンタル分析、 2つ目に、過去の為替の値動きをチャートで表して、その値動きを分析することによって今後の動きを予測するテクニカル分析があります。

投資家ごとにトレードスタイルによっては、テクニカル分析をほとんど利用しない投資家や、チャートだけを見て判断し、トレードする投資家のようにどちらか1つの分析に偏るといった例もありますが、状況に応じて、それぞれの分析をうまく利用していくことが実際にトレードをしていく上で重要になってきます。


 まずはファンダメンタル分析ですが、為替レートは各国の通貨の需要と供給のバランスによって決まります。

その需要と供給のバランスを生み出しているものの中にはは、投資、貿易など多数の要因がありますが、これらの動きを把握して、今後の変化を予測することによって、為替市場の各国の通貨の需要と供給の変化を判断しようとするのがファンダメンタル分析です。

例えば、オリンピックやワールドカップ、ゴールデンウィークの旅行、アメリカのクリスマス商戦などのように、身近なところから世界中に至るまで、色々な出来事が為替に与える影響を考え、予測していくのが、ファンダメンタル分析の基本的な考え方です。

株式市場では、投資する銘柄に関する業界全体の状況等の専門性の高い知識が必要になりますが、外国為替市場は、全世界の経済の動きによって相場も動いていきます。

そういった理由から、 1つの業界のような狭い知識というよりも、一般的な世界経済に関する知識が必要になります。

そういう意味では、これからファンダメンタル分析を勉強していこうという投資家にとっては、比較的取り組みやすいといえます。

そして、世界中で起こる色々な出来事が為替市場に影響を与えるといっても、その影響の度合いは、世界中で起こる出来事の内容によって差があります。

実際に、世界中で起こっているすべての状況について確認するということは現実的に不可能ですので、為替市場と比較的関係が深そうなことに注目して、分析を行っていくようにします。

では具体的にどのように分析していくかというと、世界で最も資金の需要や供給に影響を及ぼしている国々の金利変動や景気などを中心に分析していくことになります。

そして、大統領選のような政治的な変化や、戦争、テロなどの突発的な事件などが為替市場にどのような影響を及ぼしていくかということも分析していく必要があります。

実際にトレードするときには、現在予測できる状況を織り込んだ上で、現在の為替の水準が成り立っているということを前提に、各国政府の要人発言、中央銀行の要人発言、世界規模のニュース、経済指標の発表などを分析することによって、これまでに織り込み済みだった内容と比べて、今後どのように変化していくかを判断していくことになります。

ファンダメンタル分析のメリットは、相場のトレンドを形成している材料を具体的に認識できるところです。材料が具体化すると、今後の状況の変化に対応しやすくなります。

そして、ニュースや指標発表によって、その材料が出た直後に為替が大きく動くことがありますが、そのような材料による短期的な動きにも冷静に対応しやすくなるというメリットがあります。

ただし、そういった情報を入手できたとしても、それだけで短期的な値動きが決まるというものではありません。例えば短期筋の投機的な大口注文によって動く場合も多いので、短期的な動きの場合、ファンダメンタル分析では説明するのが難しいことがあります。

中期的な動きにしても難しい場合があります。ファンダメンタル分析の中でも、経済指標は、データを集めてから発表するということで、現在起きている状況との間に時間差が生じてしまうため、実際の経済状況の変化による需要と供給の変化に対してやや遅れてしまう場合があります。


 もう一つの分析はテクニカル分析ですが、過去の値動きをチャートで表して、今後の動きを予測しようというものなのですが、市場の動きが、全ての材料を折り込んでいてトレンドを形成しているということと、同じパターンは繰り返すということを前提に成り立っています。

単純に値動きだけを追いかけたチャートなのですが、実際に値を動かしているのは為替取引を行っている人間の行動です。

そしてトレードに参加している大衆の行動は、規則的なものでほとんど変わらないということを前提として、過去に似たような出来事があれば、その後の動きも似たような動きになるということがテクニカル分析の基本的な考え方です。

テクニカル分析のメリットは、ファンダメンタル分析と違って、経済に関する知識や情報などが全く必要ないということです。

外国為替市場は、世界規模のニュースや経済指標などの誰でも入手できるような材料で動く市場なんですが、そのような材料を全て確認して分析するというのは量が多すぎて現実的には難しいです。

テクニカル分析では、このような材料がこれまでの値動きの中に全て織り込まれているということを前提として、値動きのパターンを分析し、今後の値動きを予測しようというものです。

そして、世界規模のニュースや経済指標などの情報は、誰にでも入手することができると言っても、プロの投資家と個人投資家の間でどうしても差がでてしまいます。

しかし、値動きの情報であれば、プロの投資家と個人投資家の間に差がないので、個人の分析能力の差は、損益の厚さになってでてくるということになります。

ただ、テクニカル分析を使った場合でも、市場の動きがニュースなどの材料放り込んでいなかったり、過去に起きたことのないような出来事が起きた場合には、対応が難しくなることがあります。

さらに、突発的なニュースや経済指標の発表に対応することが、テクニカル分析だけでは遅くなってしまうことがあります。


 テクニカル分析には、トレンド系とオシレーター系の2つのパターンがあります。

トレンド系は、以上の大きな流れを見極めるもので、相場が上昇したリー下降したりしているときに、一気に1方向に進むわけではなく、小さな上下の変動を繰り返しながら上昇したり下降したりしていきます。

そのため、小さな値動きを追いすぎてしまうと、どちらの方向に向かっているのか判断しづらくなってしまいます。

そこで、身動きを平準化することで、相場の方向性を見極めるというのがトレンド系のテクニカル分析です。

代表的なトレンド系のテクニカル分析指標には、移動平均線、一目均衡表、トレンドライン分析などがあります。

オシレーター系は、過熱感やトレンドの強さを見極めようというもので、トレンドに乗ってトレードすることが基本ではありますが、そのトレンドもいつかは反転します。

このようなトレンドの変化に対応していこうというのがオシレーター系のテクニカル分析です。

代表的なオシレーター系のテクニカル分析指標には、MACD、ストキャスティクスなどがあります。

 テクニカル分析を使う場合、トレンド系かオシレーター系のどちらかを使っていればいいというものではなく、トレードスタイルに合わせていくつかのテクニカル分析指標を組み合わせて売買タイミングを考える必要があります。

例えばトレンド系のテクニカル分析指標でポジションを取り、オシレーター系のテクニカル分析指標で決済するといったように、いくつかの手法を組み合わせてトレードすることが重要です。 

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