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FXの資金管理能力を身につけて負けトレードを少なくする

 

 マネージメントを日本語に訳すと資金管理という意味で、投資した資金と比べて、取引金額はどのくらいあって、どのような値動きでどのくらい損失が出る可能性があるのかというリスクに関してのコントロールをしっかりと行っていくことが重要だということです。

為替トレードに対する知識があって、分析する能力が高ければそれだけで儲かるのかというと、必ずしもそうではありません。

次にどんなことが起こるのかわからないのが為替相場というもので、どれだけ分析能力を高めていたとしても、これから起きることを完全に予測することは不可能です。

もし自分の分析が外れたときに、損失を少なめに抑えることができなければ、一回の負けでそれまで積み重ねてきた利益を全て失ってしまう可能性があります。

為替相場の世界では確実に儲かるという事はありえませんし、どんなに天才的なディーラーであっても損失を出す事はあります。

そうは言っても、損失を出すことを恐れて取引のポジションをいつも小さくしていては、大きな利益を上げることができなくなってしまいます。

このマネーマネージメントを行っていく上で1番重要になってくるのが、確実に負けるトレードがあることが当たり前、ということをしっかりと認識しておくことです。

もちろん、含み損が出ていても利益が出る水準まで待っていれば、勝率を高くして行く事は可能です。

しかし、評価損が予想していた以上の大きさに拡大してしまって、 1回のトレードで全ての利益を失ってしまうという例はよくあります。

株式投資であれば、投資している金額とトレードしている金額が同じ場合は、どれだけ損失を出しても投資資金が0になるだけで済みます。

ところが外国為替証拠金取引の場合は、投資資金以上のポジションを持つことができますので、そのポジションの中から発生する損失額は、元の投資資金をすぐに上回ってしまいます。

そういった理由から、評価損が出たからといって、いつまでも含み損に耐え続けていくというわけにはいかないわけです。

無理して耐えるよりも、たまに負けることがあるのは当たり前だと考て、1回あたりの負けを最小限に食い止めていくことが重要です。

例えば、 8勝2敗で負けた時の損失が大きいより、 6勝4敗でも1回の損失が小さい方が、FX投資をずっと続けて行った場合に、利益が出ている可能性が非常に高くなります。


 リスクコントロールを考える場合には、投資心理、メンタルをきちんと意識しておくことが重要です。

取引を行っていく過程で、取引に熱中しすぎて冷静さを失い、なぜあの時あんな取引を行ったのか分からないというまま負けてしまったということをよく聞きます。

どんなに優れた分析能力を持っていたとしても、平常心を保つことができなければ、その能力を十分に発揮することはできません。

しかし、負けが多くなってくると、冷静にトレードすることが大事だとわかっていても、実際に冷静にトレードをするのは非常に難しいです。

ただ、どんどんのめり込んで取引を行っても、なかなか利益が出にくいというのも事実ですし、実際に負けが多くなってくると、儲かりそうな材料が出たと思えば、それがどんなに小さな材料であっても大きな材料に見えてしまい、悪い材料が出たときには、どんだけ大きな材料であっても、無視してしまいがちになります。このような取引をしていては、損失はどんどん大きくなってしまいます。

このような状況を打開して、最終的に利益を上げるためには、メンタル面について自分の性質というものをきちんと把握して、それにしっかりと対応することです。

1番簡単で効果的な方法は、事前に取引ルールを決めておくということです。

例えば、含み損が出たときにどうしても決済できなくて、一介のトレードで大きな損失を出してしまうという人であれば、取引前にストップする水準を決めておき、どんな理由があってもそれを守るようにする。

あるいは、損失が出だすと、それを取り返そうとしてどんどん取引を行ってしまう傾向があるという人ならば、日々の取引回数を制限して、絶対にそれを超えないようにする。

といったように、取引前に自分なりのルールを明確化して、それを守るようにすると、冷静さを失った状態でトレードを続けるということを避けることができます。

もちろん、取引ルールを明確にしたことで損失を出してしまい、結果的にはそのままトレードを続けていた方がよかったというケースもあり得るでしょう。

しかし、いったん損失が出たとしても、それを取り返すチャンスはその後も十分にあります。

そんなことよりも、冷静さを失った状態で取引を続けることによって、取り返しのつかない大きな損失を出す可能性を、排除していくことの方が、先のことを考えると、とても重要です。

最終的に利益を残している投資家の多くは、トレードによるリスクを把握するだけではなく、心理面についても考えた上で、トレードに関わる全てをコントロールしていくということができる人たちです。

為替や取引に関する知識が豊富で、分析能力が高くて、リスクコントロールもできるという投資家になるべきです。

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