経済指標は経済指標を示す数値データで構成されていて、そのデータには原数値、指数、季節調整値の3種類があります。
経済指標を利用するときには、示されているデータが3つの種類のうちのどの数値であるのかをしっかりと把握しておく必要があります。
データの数値を理解していないまま経済指標を利用すると、指数が示している経済状況を正確に読み取ることができない可能性がありますので、しっかりと理解しておく必要があります。
原数値とは、 データに何も調整や加工をしていない数値のことをいいます。通常は、経済活動によって得られたデータをそのまま統計値としたものを見数値にしますので、生きたデーターと言うことができます。
指数とは、同種の数値の大小を比べるときに用いられるもので、ある基準に対する比率を示しているものです。
データの大きさや単位に重要性がなくて、データの変化に注意したいときに用いられます。
季節調整値とは、数値から季節変動を取り除いて、データを経済の実勢に近づけた形で利用します。
季節変動は、お中元やお歳暮などの取引週間、お正月やクリスマスなどの社会習慣、暑い、寒いなどの天候によって、毎年ほとんど同じように観察されている規則的な動きのことを意味しています。
通常では、ほとんどの経済統計では、原数値と同時に季節調整値も公表されるので、自分で統計的手法を利用して季節調整値を作成する必要はありません。
そして、経済指標の中には、季節調整値が公表されていない場合もありますが、この場合には季節変動はさほど大きくないので、原数値か指数を利用すればいいでしょう。